睡眠時無呼吸症候群の酸素療法


睡眠時無呼吸症候群の酸素療法

睡眠時無呼吸症候群で恐ろしいのは、低酸素血症の可能性が非常に高まることです。

低酸素血症とは、血液中の酸素が不足し、それが引き金となって体に様々な悪影響を及ぼす症状をいいます。

そこで、睡眠時無呼吸症候群による血液中の酸素不足を補うために、睡眠時に酸素吸入を行うという治療法が、「酸素療法」です。

酸素療法は、CPAPと同じように鼻にマスクを装着し、最初は1分間に1~4リットルくらいの酸素を鼻に送り込みます。

酸素療法開始直後は、一時的に無呼吸状態の時間が延びることもありますが、日数が経つと無呼吸の時間も短縮されていきます。

酸素療法を始めて、通常は1週間から1か月後に睡眠ポリグラフィー検査を行い、治療を継続するかどうかを判断します。

酸素療法は、覚醒回数も減り、眠りも深くなるという効果が認められていますが、睡眠時無呼吸症候群の飛躍的な改善という意味では、CPAPには敵わないようです。


スポンサーリンク