いびきと睡眠時無呼吸症候群


いびきと睡眠時無呼吸症候群

いびきが突然止まったかと思うと、しばらくしてから再び大きないびきをかき始めるというパターンを繰り返す典型的症状が、「睡眠時無呼吸症候群」です。

睡眠時無呼吸症候群は、英語名の頭文字をとって「SAS(Sleep Apnea Syndromes)」とよばれることもあります。

睡眠時無呼吸症候群は、医学的には、「睡眠7時間中に、10秒間の呼吸停止が30回以上認められるもの。あるいは1時間にこれが5回以上起こり、さまざまな臨床症状が認められるもの」と定義されています。

睡眠時無呼吸症候群による呼吸のストップで何より怖いのは、酸素の供給が極端に不足することにより、様々な合併症を誘発しやすいということです。

たとえば、酸素不足は心臓の負担を大きく増加させるために、血圧が一気に上昇します。

また、心不全を引き起こす可能性も、非常に高くなります。

睡眠時無呼吸症候群の人の血中酸素飽和度は、重症の人で通常の50%程度に落ち込むこともあります。

50%程度という血中酸素飽和度は、エベレストの頂上に立ったときの状態に匹敵するのです。


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